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医療業界経験者 vs 未経験者どちらを採用すべきか?

2025/05/28

医療業界経験者 vs 未経験者どちらを採用すべきか?

医療業界経験者 vs 未経験者(異業種出身者)どちらを採用すべきか?

クリニックのNo.2(ナンバー2)を採用する際、しばしば議論になるのが「医療業界経験者が適任か、それとも異業種からの転職者が良いのか」というテーマです。この問いに明確な正解はありません。なぜなら、最適な人材の条件は、院長のビジョンやクリニックの発展段階、現在抱えている経営課題によって大きく異なるからです。たとえば、日々の診療体制を整えながら、スタッフのマネジメントや業務効率化を目指す段階であれば、業界に精通した即戦力の経験者が必要とされます。一方で、診療報酬以外の収益化や分院展開、新しい診療スタイルの導入といった経営的改革を進めたいのであれば、異業種で培われた知見を活かせる人材が大きな武器となります。以下では、それぞれの背景を持つ人材の特徴と、その活用法について詳しく見ていきましょう。

医療業界経験者を採用する場合

医療業界経験者のメリット

  • 診療報酬やレセプト制度に詳しく、請求業務や会計処理を即戦力として担える。
  • 医療の現場を理解しており、院長との意思疎通が非常にスムーズ。
  • 患者対応の経験も豊富で、トラブルへの初動対応に強みを持っている。
  • スタッフ教育やシフト管理など、日常業務の運用に慣れている。

医療業界経験者のデメリット

  • 前職の慣習や成功体験に縛られ、新しい取り組みに対する柔軟性が乏しいケースがある。
  • 経営に対する視点が乏しいことが多く、戦略や数値分析に苦手意識を持つ人も少なくない。
  • 改善提案が業務改善にとどまり、マーケティングやブランディングなどの視点に乏しい。

未経験者(異業種出身者)を採用する場合

異業種出身者のメリット

  • 業務改善や収益拡大、組織開発などにおいて、医療業界では得られにくい視点をもたらす。
  • 営業やマーケティング、会計、ITといった職種の専門性が、経営強化に直結する。
  • 患者視点でサービスを見直し、接遇品質の向上や差別化戦略を導入できる。
  • 経営指標のモニタリングやKPI設計など、数字を軸にした組織運営が可能となる。

異業種出身者のデメリット

  • 診療報酬制度や医療法規に関する知識をゼロから学ぶ必要があるため、教育コストがかかる。
  • 患者との接し方や医療現場特有のコミュニケーションに馴染むまで時間を要する。
  • 医師や看護師との関係構築において、専門性の違いから壁を感じることがある。

院長のビジョンと課題から最適な人物を採用をする

どちらを選ぶかは、「クリニックがこれからどこに向かおうとしているのか」によって大きく異なります。たとえば、すでに診療体制は整っており、オペレーションを任せられる人材が必要な場合は、医療業界の経験者が適しています。逆に、新規事業やDX化、ブランディング強化といった次のステージに挑もうとしている場合は、異業種で実績を持つ人材のほうがマッチすることがあります。そして何より大切なのは、採用候補者が院長の想いや理念にどれだけ共感し、それを体現する努力を惜しまないかです。人材の“質”はスキルだけで測れるものではなく、「理念への共感度」「文化的適応力」「将来へのビジョン共有力」といった無形の要素も非常に重要です。採用の際には、職歴やスキルだけでなく、パーソナリティや価値観の一致を見極める視点を持ち、No.2として真に組織を支えてくれる人物を見出すことができる人物像が良いのではないでしょうか。

日々の業務をスムーズに任せたい・即戦力を求める → 医療業界経験者
クリニックの拡大や改革、経営の刷新を目指す → 異業種出身者
双方のメリットを活かす → 医療業界経験者+異業種出身者のハイブリッド体制

 

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