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承継後に自由診療を導入するベストタイミングとは?

2025/07/11

承継後に自由診療を導入するベストタイミングとは?

クリニックの事業承継において、自由診療の導入は「収益性向上」と「差別化」の武器になります。とくに新しい院長が専門性や美容・予防領域の知見を持っている場合、保険診療だけでは表現しきれない価値を提供できる可能性が広がります。しかし、導入のタイミングを誤ると、既存患者やスタッフに混乱を招き、むしろ集患や評判に悪影響を及ぼすこともあります。

では、いつ自由診療を始めるのが最も効果的なのでしょうか?

まず避けるべきは「承継と同時スタート」です。院長交代直後は、患者側もスタッフ側も「何がどう変わるのか」に敏感になっている時期。そこに急な価格帯の診療が追加されると、「お金儲けが目的なのか?」という誤解や不信感を招くおそれがあります。

実際に成功している医院の多くは、承継から半年〜1年を経て診療体制が安定し、既存患者との関係性が再構築されたタイミングで自由診療を導入しています。この「信頼再構築の期間」を挟むことで、「この先生なら自費診療を受けてみよう」と自然に思ってもらえる関係性が生まれるのです。

さらに重要なのが、「自費メニューの導入=診療メニューの追加」ではなく、「院のビジョンと一致しているか」を明確に示すことです。たとえば、「生活習慣病の予防に力を入れる」「見た目と健康の両面からサポートする」という文脈が明確であれば、患者にもスタッフにも納得感が生まれやすくなります。

導入時には、スタッフ説明会を行い、誰がどう案内し、どのタイミングで料金説明をするかなどを事前に決めておくこと。ここを曖昧にすると、スタッフが自信を持って提案できず、せっかくのメニューが「存在しているだけ」になってしまいます。

承継直後は“変えすぎない”こと、そして診療と人間関係が落ち着いた後に“新しい価値を加える”こと。それが自由診療導入を成功させる基本戦略です。


自由診療導入のタイミングと運用のポイント

  • 院長交代直後の導入は患者・スタッフの混乱を招く可能性がある
  • 自由診療は承継から半年〜1年後、診療が安定してからの導入が効果的
  • 導入理由は「収益目的」ではなく「医療ビジョン」に紐づけて説明する
  • スタッフへの事前説明と、料金案内の導線設計が成功の鍵
  • 自由診療は「関係性の信頼」があってこそ選ばれる診療である
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