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クリニックで外部委託できる主な業務一覧

2025/06/15

クリニックで外部委託できる主な業務一覧

医療スタッフの採用難や業務の高度化が加速する中、クリニック経営では「任せられるものは外部へ」を合言葉にBPO活用が一般化している。外注可能な業務は大きく六つに整理できる。第一は医事会計領域レセプト点検と診療報酬請求を専門会社へ委託すれば煩雑な月初処理が一気に平準化し、査定率低減にも直結する。給与計算や経理記帳を税理士系BPOへ一括する医院も増えており、スタッフ数十名規模でも十分採算が合う

第二は受付フロント業務電話代行やWebチャットボットを導入して予約問い合わせを24時間受け付けると、院内スタッフは対面対応に集中できる。

第三はマーケティング分野で、SEO対策と併せてGEO最適化も外注が可能だ。GEOはGoogleビジネスプロフィールをAI解析し、検索位置や来院経路、口コミ感情を自動でモニタリングして順位を高める手法で、ローカルパック上位表示に結び付く。併せてSEOライティング、リスティング広告運用、SNS記事制作を専業代理店に委ねれば、自由診療の集患施策が一気通貫で回る

第四は自由診療特有のカウンセリング支援美容カウンセラー派遣や看護助手のスポット契約により、看護師不足でも施術ラインを止めずに済む

第五はITインフラ管理電子カルテのクラウド保守、オンライン診療システムの初期設定、個人情報保護のセキュリティ監査は専門ベンダーに任せることでリスクを可視化できる

最後が施設運営領域清掃、リネンサプライ、求人広告運用と面接代行など、院内オペレーションを裏で支える作業を外注することで、常勤スタッフは医療サービスの質向上に専念できる。

これら六領域を適切に組み合わせれば、クリニックは限られた人材で高度な医療と自由診療マーケティングを同時に実現でき、経営のレジリエンスが格段に高まる

1. 医事・会計関連

■ レセプト点検・請求業務

レセプト業務は毎月の月末月初に集中し、人的ミスや作業の属人化が起きやすい業務です。特に患者数が多いクリニックや、自由診療を併用している場合、点検精度とスピードの両立が求められます。クラウド型の支援なども上手に外注すれば、レセプト1件あたり20円〜40円程度で点検代行が実現できます。毎月の総費用は患者延数×単価で計算されることが多く、点検枚数と診療科目にもよりますが月額数万円〜10万円代程度が相場です。
メリット:査定・返戻が減り、レセ業務の属人性も軽減される。


■ 診療報酬請求代行(医療事務BPO)

レセプト提出から、返戻・査定対応、再請求業務、保険者からの問合せ窓口までを一括で任せる「包括型医療事務代行」も選択肢です。料金は1ヶ月あたり5万円〜15万円程度が相場で、件数ではなく「月額固定制+成功報酬制」の併用プランもあります。初期立ち上げ費用が発生する業者もあります(初期費用:5万円前後)。
メリット:医療事務スタッフの離職や人材育成の不安を軽減し、診療に集中できる体制を構築。


■ 月次会計・記帳代行

領収書・現金管理・入出金記録を会計ソフトに入力する業務を税理士事務所やBPO業者に委託できます。個人クリニックであれば、月額1万円〜2万5,000円ほどで導入可能。医療法人や複数拠点を持つ医院では、3万円〜6万円程度になるケースもあります。
メリット:定期的な試算表作成により、キャッシュフローを早期に把握しやすくなる。


■ 給与計算・年末調整代行

スタッフ数が少ないクリニックでも、雇用形態の違いや勤怠・残業・保険料控除などを正確に処理するには専門性が求められます。
【給与計算の費用相場】

  • 基本料金:月額5,000円〜1万円程度
  • 1名あたり追加:300円〜800円/人
    【年末調整代行】
  • 基本料金:1万円前後〜
  • 1名あたり追加:1,000円〜1,500円/人

クラウド型の給与計算システム(マネーフォワード、freeeなど)を利用しながら、設定や法定対応だけ専門業者に任せる「部分委託型」も増加中です。
メリット:トラブルが起こりやすい年末調整や法改正にも迅速対応できる。

導入のポイント

  • 月額5万円以下の委託でも、残業削減・トラブル防止・人的余裕の創出といった効果は非常に大きい
  • 複数の委託先をバラバラにするのではなく、一括BPOサービス(医事+会計+給与)を選ぶとコスト効率が良くなる
  • 最も外注効果が出やすいのは「月初などの期日集中・高い専門性・属人化しやすい業務」

2. 様々なマーケティング・集患支援

ホームページ・SNS運用(SEO × GEO)

外来数の頭打ちを打破するには、オンライン上の情報発信の最適化(コンテンツSEO)と、AI検索上位表示(GEO対策)を同時に行う必要があります。SEOでは、疾患別キーワード(例:小川町 性病検査、神田 花粉症)を織り込んだブログや記事更新を継続することで検索上位への影響は広く周知されてきました。近年ではさらに重要性が増しているのが、Googleビジネスプロフィール(GBP)を活用したGEO対策です。これは、Googleマップ上での検索順位をAIが自動評価する仕組みに対し、医院側がどれだけ“情報の鮮度・信頼性・行動データ”を最適に提示できるかがカギとなります。具体的には、以下のような要素がAI評価に大きく影響します。

まず、投稿頻度と内容の質です。診療時間・休診日・担当医の予定といった基本情報に加え、「〇〇ワクチン接種の受付開始」「今月の花粉症予防対策」といった地域性・季節性のある投稿を定期的に行うことで、Google側に「この医院はアクティブであり、地域ニーズに応えている」と判断されやすくなります。

次に、写真や動画の更新です。院内外観・受付の様子・スタッフの紹介・診療風景などの画像は、ユーザーに安心感を与えるだけでなく、AIの評価項目である「視覚的コンテンツの充実度」を高める効果があります。週1回の写真投稿でも、表示順位が安定したという事例も多く見られます。また、口コミ対策もGEO最適化の中心です。GoogleのAIは、レビュー件数だけでなく、「頻度・語彙の多様性・返信の有無」まで分析対象としています。星4.8以上でも内容が短く偏っている場合、順位が伸び悩むケースがあるため、患者に対して自然な口コミ依頼を行い、返信を丁寧に返す運用体制が求められます。

さらに、最近では位置情報連動の行動履歴(例:クリック→ルート検索→実際の来院)もランキングに影響しており、院内に設定する「来院検知用Wi-Fi」や「Googleビジネスプロフィールの閲覧ログ」といった指標も分析対象となり始めています。このように、GEO対策は単なる「Googleマップ上の表示最適化」ではなく、診療圏の中でどう選ばれるかを左右する“地域マーケティングの最前線”となっています。SEOと連動しながら、日常業務の一部として運用設計を行うことが、これからのクリニック集患に不可欠な戦略といえるでしょう。

  • 定期的な投稿(医院だより・症状コラム)
  • 口コミへの返信と誘導ルールの設計
  • カテゴリ設定の最適化(例:皮膚科→美容皮膚科)
  • AIが解析する「写真数」「投稿頻度」「レビュー語彙」のチューニング

といった操作を行うことで、Googleが「この医院は情報が充実していて、地域の利用者にとって役立つ」と判断しやすくなり、近くで検索した人の画面に上位で表示される可能性が高まります。つまり、クリニックの情報を定期的に更新し、口コミへの返信や写真投稿を行うことが、来院につながる“おすすめ表示枠”に入る近道になるということです。検索順位は内容と更新頻度に連動しており、こうした対策をしている医院は、自然と患者に選ばれやすくなります。

【費用相場】
・SEO+ブログ記事:1記事あたり1万円〜3万円
・Instagram・Google投稿代行:月額2万円〜5万円
・GEO最適化サポート:月額3万円〜

メリット:集患が季節やキャンペーンに左右されにくくなり、広告費の効率も改善される。


LINE公式アカウント運用

自由診療の導入後、多くのクリニックが直面するのが、
「広告を出しても思うように予約が入らない」「費用に対して成果が見合わない」といった集患の不安定さです。

特にGoogle広告やSNS広告などの運用型広告では、単に出稿するだけでは成果につながらず、適切なターゲティングやキーワード設計、広告文のチューニング、ランディングページ(LP)の精度がすべて連動して効果を発揮します。

自由診療の場合、検索ユーザーの行動も保険診療とは異なり、
「価格」「安全性」「医師の実績」「クリニックの雰囲気」
など複数の要素を比較検討した上で予約に至るため、
広告の内容と受け皿(LP・ホームページ・口コミなど)の一貫性が不可欠です。

さらに、競合医院の広告出稿状況も日々変化するため、
自院の広告が他院に埋もれてしまう
ことも少なくありません。

こうした中、近年では
AIによる広告自動最適化
GEO広告(Googleマップ連動型の地域ターゲティング広告)
への移行が進んでおり、
従来の「クリック単価中心」の運用から脱却する動きが加速しています。

つまり、
自由診療は広告戦略と一体で設計しない限り、継続的な集患にはつながりにくい
ということです。

そのため、
広告設計から運用・改善・効果検証までを包括的に支援できる、医療マーケティングに特化した外部パートナーの活用
が今後ますます重要になります。

広告運用(Google広告・Meta広告)

自由診療の導入後、多くのクリニックが直面するのが、「広告を出しても思うように予約が入らない」「費用に対して成果が見合わない」といった集患の不安定さです。特にGoogle広告やSNS広告などの運用型広告では、単に出稿するだけでは成果につながらず、適切なターゲティングやキーワード設計、広告文のチューニング、そしてランディングページ(LP)の精度がすべて連動して効果を発揮します。

自由診療の場合、検索ユーザーの行動も保険診療とは異なり、「価格」「安全性」「医師の実績」「雰囲気」など複数の要素を比較検討した上で予約に至るため、広告内容と受け皿(LP・サイト・口コミなど)の一貫性が欠かせません。さらに競合医院の広告出稿状況も日々変化するため、自院の広告が埋もれてしまうことも珍しくありません。

こうした中、最近ではAIを活用した広告自動最適化や、地域密着型ワードに特化したGEO広告(Googleマップ連動型広告)へのシフトが進んでおり、従来のクリック単価主義とは異なるアプローチが求められています。自由診療は広告戦略と一体で設計することで、初めて安定した集患につながります。だからこそ、設計から運用・改善までを包括して支援できる専門業者や医療マーケティングパートナーの存在が、いま大きな意味を持つようになっています。

広告運用では、
・費用対効果(CPA)を意識したキーワード選定
・LP(ランディングページ)との連携とCV改善
・ターゲット層のエリア絞り込み(GEO広告)
・AIによるA/Bテスト運用の自動化

が成果の鍵となります。特にGoogle広告では、「柏 医療脱毛」「横浜 ED治療」などのローカル検索ワードに強い広告設計が重要で、これをSEO・GEOと合わせて戦略的に回すには、広告代理店または医療特化型マーケ業者との連携が効果的です。

【費用相場】
・月額広告費:5万円〜30万円(自由診療単独施策)
・広告運用手数料:広告費の15〜25%が一般的

メリット:即効性があり、新規の自由診療患者層を短期間で獲得できる。

3. カスタマー対応・受付系

  • 電話代行・コールセンター対応
     発熱外来や予約問い合わせの混雑緩和に活用。
  • WEB予約・チャットボット運用管理
     時間外対応の補完策として導入する例あり。

4. 自由診療に関する業務

  • カウンセリングスタッフ派遣・教育研修
     美容医療・脱毛等に特化したBPOサービスあり。
  • 施術サポート業務(看護助手レベル)
     看護師不足の補完として限定業務を外注化。

5. 院内インフラ・IT系

  • 電子カルテ運用サポート(設定・連携)
     定期メンテナンスやトラブル対応も対象。
  • バックアップ・セキュリティ対策管理
     個人情報保護法対応として外部に依頼することも。
  • オンライン診療システムの導入・管理
     初期設定やマニュアル整備を外注。

6. 施設・運営管理

  • 清掃業務(夜間定期清掃)
     院内感染防止の観点から専門業者に依頼。
  • リネン・タオル類の洗濯/補充
     在庫管理も含めて契約するクリニックが多い。
  • 採用代行(求人広告管理・応募者対応)
     特に複数拠点のクリニックでは効果的。

外部委託の注意点

  • 委託範囲と責任範囲を明確に契約書で取り決める
  • 情報漏洩リスクへの対策(NDA・アクセス制限)
  • 自費診療の場合は「押し売り」にならないよう、倫理・医療広告規制への配慮が必要

この記事を監修した人

一般社団法人SECOND

医療をつなぐ 人を育てる 一般社団法人SECONDは 相続・承継・移転そしてNo.2の育成を通じて 医療の発展を支援するプロフェッショナル集団です

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