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集患マーケティングにおけるSNS×地域集患の実践ポイント

2026/01/07

集患マーケティングにおけるSNS×地域集患の実践ポイント

クリニックの集患において、SNSは「集客ツール」というより
来院を決断するための最後の一押しとして機能するケースが増えています。

特に地域医療では、SNSと地域性をどう結びつけるかが成果を分けます。

クリニック集患でSNSが果たす役割

患者は来院前に必ず情報収集を行います。
ホームページだけでなく、Googleマップの口コミ、SNSの投稿内容を見て
「ここなら相談できそうか」を判断しています。

SNSは広告のように強く訴求する場ではなく、
医院の考え方や空気感を伝える補助線としての役割が大きい媒体です。

実例① 内科クリニック|Instagramで地域認知を獲得

郊外住宅地にある内科クリニックでは、
開業当初、近隣に競合が多く、診療圏人口の割に来院数が伸び悩んでいました。

そこで行ったのが、Instagramでの情報発信です。

投稿内容は以下に限定しました。

・院内の様子(待合室、感染対策)
・季節ごとの体調管理(花粉症、熱中症など)
・地域住民向けの健康豆知識

投稿頻度は週2回、写真はすべて院内で撮影したものを使用。
広告やキャンペーン告知は一切行いませんでした。

その結果、

・半年でフォロワー約400人
・新患アンケートで「SNSを見て安心した」が約25%
・1年後の月来院数が開業当初比で約1.4倍

SNSが「初診の不安を下げる役割」を果たしたことで、
地域内での選択率が高まったケースです。

実例② 小児科クリニック|SNSで“選ばれる理由”を可視化

別の小児科クリニックでは、
「小児科はどこも同じに見える」という課題を抱えていました。

そこでX(旧Twitter)を活用し、

・予防接種の考え方
・発熱時の受診目安
・院長自身の子育て経験

といった内容を短文で発信しました。

結果として、

・口コミで「先生の考え方が分かって安心」という評価が増加
・紹介患者の割合が約1.3倍
・繁忙期でも初診キャンセル率が低下

SNSが直接集患するのではなく、
信頼形成の加速装置として機能した例です。

実例③ 医院継承後のクリニック|SNSで“変化”を伝えたケース

医院継承後のクリニックでは、
「院長が変わったことで不安を感じる患者」が一定数存在します。

ある継承開業のクリニックでは、
SNSで以下の発信を行いました。

・新院長の診療方針
・引き継いだ大切にしたい点
・変えた点・変えていない点

これにより、

・既存患者の離脱を最小限に抑制
・「先生が変わっても安心」という声が増加
・継承後3か月で来院数が安定

SNSが地域への説明ツールとして機能した好例です。

SNS×地域集患がうまくいく共通要素

実例から見えてくる共通点は明確です。

・地域住民向けの内容に絞っている
・診療内容と投稿内容に一貫性がある
・院長やスタッフの人柄が伝わる

「集める」より「知ってもらう」視点で運用している点が特徴です。

SNS集患で失敗しやすいポイント

一方で、次のような運用は成果につながりにくくなります。

・更新が止まり放置されている
・専門用語が多く患者目線でない
・広告・キャンペーン投稿ばかり

SNSは継続性と信頼性が最も重要です。

集患マーケティングは“点”ではなく“線”で考える

SNSは単体で完結する施策ではありません。
ホームページ、口コミ、立地、診療内容とつながることで
初めて集患効果を発揮します。

地域医療においては、
SNSを「集患ツール」ではなく
地域との接点を作る手段として捉えることが、成功への近道です。

この記事を監修した人

浅見 允文

16年以上にわたり人事・組織運営支援の分野で実務経験を積み、年間110件を超える医療法人および個人開業医からの支援要請を受ける、株式会社ジムチョーの創業者。事務長代行・事務代行といった実務支援に加え、診療所経営における人的資源管理、業務設計、運営体制の最適化に関する高度な知見を有する。中でも、管理職層・事務長層を対象とした育成・研修においては高い評価を得ており、組織基盤強化と持続的発展に資する中核人材の育成に継続的に取り組んでいる。

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