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医院の“看板変更”と患者心理の関係

2025/06/30

医院の“看板変更”と患者心理の関係

医院の“看板変更”と患者心理の関係

事業承継や移転のタイミングで「医院名を変える」ことは少なくありません。先代院長の名前が院名に入っている場合や、診療内容を広げたい場合、新しい名称に刷新することで再スタートを印象づけることができます。しかし、看板変更=リブランディングには慎重な配慮が必要です。患者にとって“医院の名前”は、想像以上に安心感や信頼の象徴となっているからです。

とくに高齢の患者層は、「〇〇先生のところに行く」「昔からある△△医院」といった記憶で受診を繰り返しています。そこに突然、違う名前の看板が掲げられると、「先生が変わったの?」「診療内容は同じなのか?」といった不安が生まれ、来院行動にブレーキがかかるのです。

では、どうすればスムーズに名称変更を進められるか。
第一に重要なのは、“段階的な情報開示”です。承継や移転の数ヶ月前から院内掲示・手紙・Webなどを通じて、名称変更の理由と想いを繰り返し伝えること。「院長は交代しますが、診療体制は変わりません」「新しい医院名にはこんな意味が込められています」といった内容は、患者との信頼維持に欠かせません。

また、旧医院名をしばらく副題的に残す手法も有効です。たとえば「たかはし内科クリニック(旧:高橋医院)」のように表記することで、過去の記憶と新しい名称をリンクさせ、移行期の心理的ハードルを下げることができます。

Googleビジネスプロフィール上では、「旧名称でも検索にヒットする」ように設定し、口コミや投稿も引き継がれるよう管理を徹底すること。これにより、Web上でもスムーズな移行が可能になります。

名称は医院の“顔”であり、“記憶のフック”です。単なる変更ではなく、患者との「関係性の再設計」と捉え、十分な告知とストーリー設計を持って取り組むことで、信頼を損なわずにスムーズな再スタートが可能になります。


看板変更を成功させるためのポイント

  • 医院名の変更は患者にとって“信頼関係の揺らぎ”を生む要因
  • 名称変更は数カ月前から段階的に院内・Web・書面で説明を
  • 旧名称を副題的に残すことで既存患者の不安を軽減
  • Googleビジネスプロフィールは旧名でも検索にヒットさせる設定を行う
  • 看板変更は“リブランディング”だけでなく“信頼の再構築”でもある
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