2025/10/01
クリニック承継開業の理想の流れ
クリニック承継開業の理想の流れ
1. クリニック承継の現状と課題
全国に約10万件存在する診療所のうち、半数以上は個人開業医によって運営されています。
しかし、医師の高齢化が進み、今後10年以内に多くのクリニックが「承継」という経営判断を迫られる状況にあります。
事業承継は、単なる売買契約や名義変更にとどまらず、スタッフの雇用継続、患者との信頼関係の維持、行政・金融・業者対応といった複雑な工程が重なります。
承継に失敗すると、以下のようなリスクが生じます。
- スタッフが退職し、診療が回らなくなる
- 患者が離反し、売上が大幅に減少する
- 行政手続き漏れによる診療報酬請求の停止
- 金融機関との関係悪化による資金繰り不安
このような事態を防ぐためには、承継開業をトータルで支援する医療コンサルティングの存在が不可欠です。
2. クリニック承継から開業までの流れ
(1) コンセプト立案
承継後のクリニックは「同じ場所で新しいスタート」を切ります。旧院長の方針を尊重しつつ、地域ニーズに即した診療コンセプトを打ち出すことが成功の第一歩です。
(2) 資金調達
承継には買収資金や運転資金、内装・医療機器更新費用などが必要です。事業計画書の作成から銀行交渉まで、経験豊富なコンサルが伴走します。
(3) 統合チーム結成と打ち合わせ
旧院長、新院長、事務長、税理士、社労士、コンサルを含む「統合チーム」を結成。役割分担と承継スケジュールを明確化します。
(4) スタッフ説明会
スタッフの不安を払拭する場として説明会を実施。「方針は変わるのか」「雇用は守られるのか」といった疑問に誠実に答えることが、承継成功の鍵です。
(5) 個別面談・雇用契約
全スタッフと個別に面談し、新しい雇用契約を締結。待遇面や就業規則を明確にし、安心して働ける体制を整えます。
(6) 行政手続き
保健所・厚生局・法務局・年金事務所などへの届出は煩雑で時間を要します。承継スケジュールに沿って確実に実行します。
(7) システム・医療機器整備
電子カルテやレセコンの移行・統一、新規医療機器の導入をサポート。患者に混乱を与えないスムーズな移行が求められます。
(8) 患者への説明と広報
承継のタイミングで患者離れが起きないよう、院内掲示・案内文・リニューアル内覧会などで積極的に広報します
3. 承継開業支援のメニュー
当社では、承継開業を安心して進められるよう以下のサービスを提供しています。
- 資金調達支援(事業計画、銀行折衝、補助金活用)
- 人事・労務サポート(雇用契約書作成、就業規則策定、採用支援)
- 行政手続き代行(定款・役員変更、保健所・厚生局届出)
- マーケティング支援(WEBリニューアル、MEO対策、看板・資料制作)
- オペレーション研修(受付導線改善、業務マニュアル作成、研修)
- その他(内装修繕計画、医療機器導入管理)
承継開業は一度きりの大きな転機。専門家の伴走により営業権の毀損を防ぎ、安定的なスタートを切ることが可能になります。
4. 承継後の運営サポート
承継がゴールではなく、そこからが新しい医院経営の始まりです。私たちは承継後も長期にわたり以下の運営支援を提供します。
- 経営顧問(経営戦略・組織マネジメント)
- 記帳代行・給与計算・振込代行
- 税務顧問(提携会計事務所と連携)
- 集患マーケティング支援(SEO・SNS・広告運用)
- 医療DX推進(電子カルテ、RPA、補助金活用)
5. ナンバー2育成とオペレーション支援
医院承継後、最大の課題は「新院長の孤立」と「組織力不足」です。
私たちは「ナンバー2育成」に力を入れ、院長の右腕となる事務長・リーダー候補を現場で育成します。
- 院長ワンマン体制からの脱却
- 会議運営や業務改善の実務研修
- 人事評価制度の設計と運用支援
- スタッフの定着とモチベーション管理
ナンバー2が育つことで、組織の安定性が増し、医師が診療に専念できる環境が整います。
6. 成功事例と当社の強み
SECONDがサポートした承継案件では、以下の成果が確認されています。
- 承継後3年で売上が150%増加
- スタッフ離職率が10%未満に抑制
- 新規患者数が承継前の1.5倍に増加
7. まとめ
クリニック承継は、単なる経営権の移転や契約手続きではありません。
地域に根差してきた診療所の信頼を未来へとつなぐ、極めて重要な取り組みです。承継が円滑に進めば、長年通ってきた患者さんは安心して治療を継続でき、スタッフも安心して働き続けることができます。逆に承継に失敗すると、患者の離反やスタッフの退職につながり、せっかく受け継いだ営業権が大きく損なわれてしまいます。
この成功の鍵を握るのが、「承継開業支援」「医療経営コンサル」「ナンバー2育成」「オペレーション改善」という4つの要素です。
まず、承継開業支援では、資金調達・行政手続き・人事労務・マーケティングなどを一気通貫でサポートすることで、承継後すぐに安定したスタートを切ることができます。特に行政手続きや金融機関対応は医師一人では難しく、経験豊富なコンサルタントの伴走が大きな安心につながります。
次に、医療経営コンサルは「承継後の経営」を軌道に乗せるために不可欠です。診療所の経営は診療報酬制度・人件費・家賃・税務会計・集患戦略など多くの要素が絡み合うため、現場と数字を両輪で見られる専門家が必要となります。
さらに、ナンバー2育成は、医院を持続可能な組織に成長させるために欠かせません。新院長が一人で全てを背負い込むのではなく、右腕となる事務長やリーダー候補を育成することで、診療に集中できる環境が整い、組織としての安定性が高まります。
最後に、オペレーション改善。承継直後は「今までのやり方」と「新しい経営方針」が交錯し、現場に混乱が起きやすい時期です。ここで業務フローを整理し、受付から診察、会計、バックオフィスに至るまで効率化することで、患者満足度とスタッフの働きやすさを同時に高めることができます。
私たちは、承継の準備段階から開業後の安定運営、そして数十年先の持続的成長までを見据えたトータルサポートを提供しています。短期的な売上改善ではなく、地域医療を支えるクリニックが長く愛され続けるための仕組みづくりにこそ、本質的な価値があると考えています。
クリニックの承継を成功させることは、経営者にとってだけでなく、患者やスタッフ、そして地域社会全体にとっての恩恵です。次世代へと安心して医院を引き継ぎたいと考える先生方にとって、私たちは欠かせないパートナーでありたいと願っています。
